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ICGイメージングデバイス

ICGイメージングデバイス

 ●SPY Systemを使ったICGイメージング
 
製造元:
製造販売元: Novadaq Technologies inc.
 

ICGイメージングとは?

Novadaq Technologies社のSPY™ 小血管画像データ処理システム(SPY System)は冠動脈バイパス手術の術中において吻合直後の血流評価を可能にします(詳細はこちら)。SPY Systemは血液中に注入したICG(インドシニアグリーン)が一定波長の近赤外線を当てられた際に出す反射光(蛍光)を専用のCCDカメラがとらえることにより、血流などの生体内情報を画像化するシステムです。近年このICGの特性を利用したICGイメージングが、血管手術に限らず様々な領域で利用されています。

ICGイメージング法は従来の血管造影やCTなどに比べ、放射線の被爆がないため低侵襲で簡便にでき、また、体内に注入されても肝臓で代謝されるため、一般に造影剤と比べ副作用が非常に少ないことも知られています。
以下にSPY Systemと専用ソフトウェア(SPY-Q)を利用したICGイメージングについてご紹介いたします。

 

SPY Systemと専用ソフトウェア(SPY-Q)を利用したICGイメージング

SPY Systemを使ったICGイメージング【形成外科 - 乳房再建術】
乳癌患者の乳房摘出後の乳房再建においては、移植した皮弁の血流不足やティッシュエクスパンダーによる過度の圧迫により、脂肪組織の壊死などの合併症が見られることがあります。SPY Systemは術中に再建した乳房の血流を評価することができます。
 
SPY Systemによる血流評価 再建後に壊死した乳房
 
SPY QソフトウェアはICGの蛍光の強度を識別し、血行動態の優れたエリアを100%(画面では赤色)とした時、その周辺エリアの血行動態をカラーで表します。上の図では濃い青色のエリアが最も血行動態が良くないことを示します。
自家組織を用いて乳房再建を行う際に皮弁の血流評価は移植後の皮弁の血流障害による壊死を回避する上で非常に大切です。SPY systemによるICGイメージングでは、腹直筋皮弁(TRAM flap)の血流範囲を確認したり、DIEP flap皮弁の穿通枝を同定することが出来ます。

SPY sysytemによる深下腹壁穿通枝皮弁(胸背動脈への吻合)の血流評価はこちら→

 
■皮弁の血流評価
 
 
一方ティッシュエクスパンダーによる乳房再建でもSPY Systemは使用されています。
 
上の写真(左)は乳頭乳輪皮膚温存乳房切除術において、乳房摘出後にティッシュエクスパンダーを挿入し生理食塩水を30cc注入し組織拡張をしたところをSPY Systemにより造影しましたが、乳輪及び周囲組織の血行動態がよくないことが分かります。そこで生理食塩水の量を18ccに減らして造影したところ(写真右)、今度は、乳輪及びその周囲に血流を確認することができました。

乳房再建における術中ICGイメージングでは、乳房を摘出する前の皮膚の血行動態を造影イメージと乳房摘出後や乳房再建後の造影イメージを比較することができます。

以下のビデオはStanford University Cancer CenterのGeoffrey Gurtner先生による乳輪皮膚温存乳房全摘術後のティッシュエクスパンダーによる再建術におけるSPY systemを使った血流評価の臨床映像です。
 

■SPY Systemを用いた術中ICGイメージング (VIDEO)

(Skin/Nipple sparing mastectomy, Dr. Geoffrey Gurtner, Stanford University)
 
■乳房再建術におけるICGイメージング:海外の先生方のコメント
→ Dr. Peter Neligan (University of Washington)
→ Dr. Geoffrey Gurtner (Stanford University)

SPY Systemを使ったICGイメージング【形成外科 - 皮膚科】
傍前額正中皮弁(Paramedian forehead flap)による外鼻再建術。
移植した皮弁の血流評価を行っています。下の2つの動画をクリックしてご覧下さい。
 
<No Perfusion> <Good Perfusion>

SPY Systemを使ったICGイメージング【消化器外科】
SPY systemを使ったICGイメージング法は心臓血管外科、血管外科、形成外科領域に限らず次のような消化器外科においても応用されています。
*直腸低位前方切除術
*結腸切除術
*大腸全摘術
*人工肛門(colostomy, ileostomy)
*人工肛門閉鎖(take-down)
*食道再建術(胃管作成術, 遊離空腸再建術)
*頭頸部遊離空腸再建術
なかでも直腸がん、S状結腸がんにおいては、腫瘍切除とそれに伴うD3までのリンパ節廓清術を行う場合が多いため、下腸間膜動脈(IMA)の根部処理を行った後、術後の縫合不全を防ぐ目的で残存した結腸の器械吻合を行う前に血流評価を行うことが重要と考えられています。アメリカのStanford大学のCancer centerでは、SPY systemを用いてIMAの結紮切離前と処理後のS状結腸の血流評価を行い、組織の血流が十分であることを確認した後吻合を行っています。
 
■SPY Q血流イメージングを利用した低位前方切除術における切離線(吻合部)設定

あらかじめ指定した吻合箇所(切離線)。クリップにてマーキングしておく。

→SPY SystemによるICGイメージング血流評価の結果、吻合部には十分な血流があることを確認した
 
 
 
■SPY Q血流イメージングの結果、吻合位置(切離線)を変更した例
 
あらかじめ設定した切離線。 SPY SystemによるICGイメージング血流評価の結果、あらかじめ設定した切離線の末梢側まで十分な血流がないことを確認した。
 
→切離線をもう少し口側にずらすことで、吻合部の血流が確保でき、術後の縫合不全のリスクを回避できた。
 
→ 実際の映像と説明はこちらのビデオをご覧ください
 
■消化器外科領域術中ICGイメージング血流評価のその他の映像
(1)S状結腸血流評価 (2)S状結腸血流評価(腹腔鏡手術)
画面中央で血流が途絶えています 小切開創から出した付近で血流が途絶えています
(3)食道再建術-胃管の血流評価  
 
胃管上部が末梢まで血流がありません  
   
→SPY systemを用いた食道再建時の術中ICGイメージングについては、こちら(PDF)をご覧ください。

SPY-Qについて
SPY-QはNovadaq Technologies社が一般外科・形成外科用に新たに開発したsoftwareです。
このソフトウェアにより、皮膚や臓器における血行動態を視覚的且つ数値的に評価することが出来ます。
 
製品情報:
製品名: SPY™ 小血管画像データ処理システム
型  番: SP-2001(一般外科・形成外科仕様) ※心臓血管外科用とは仕様が異なります。
製造元:
 
→SPY Q についての詳しい説明はこちら(wmv動画ファイル)
 

文献ダウンロード

1. Komorowska-Timek E, Gurtner GC. Intraoperative perfusion mapping with laser-assisted indocyanine green imaging can predict and prevent complications in immediate breast reconstruction. Plast Reconstr Surg. 2010 Apri;125(4):1065-73
     
2. Newman MI, Samson MC. The application of laser-assisted indocyanine green fluorescent dye angiography in micro surgical breast reconstruction. J Reconstr Microsurg. 2009 Jan;25(1):21-6
 

 

 
3. Jones GE. Technologic advances in Breast Surgery. Boswick’s Plastic and Reconstructive Breast Surgery, the 3rd edition.2010
 
Bostwick’s Plastic and Reconstructive Breat Surgery THIRD EDITION
 
SPY systemによるICGイメージングの詳細については株式会社バイタルマーケティング部(03-3458-1261)もしくは、こちらからお問い合わせ下さい。
 
 
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