製品情報
Delacroix ChevalierとLandanger社について
日本の心臓外科の先生方の間では「デラクロワ」の名前で知られておりますDelacroix Chevalier(フランス語では「ドラクロワ・シバリエ」)社は1920年より心臓血管外科用手術器械の製造販売を行っていたDelacroix社とChevalier社が合併した会社です。そのDelacroix Chevalier社がさらに1947年にフランスで設立された一般外科領域のトップ手術器械メーカーであったLandanger(フランス語では「ロンドンジー」)社の傘下に入り(1983年)、それぞれの専門領域のノウハウを生かし、今では世界でももっとも豊富な手術器械のラインナップを誇る会社の一つとなりました。
Delacroix(デラクロワ)の名前は今や心臓血管外科用手術器械のブランドとして世界中で幅広く知られています。Landanger社がDelacroix Chevalier社を吸収合併した1983年に最初に手掛けた大きな事業こそが、当時パリ大学にて僧帽弁の形成術を行われていたProfessor. Alain Carpentier(カーポンティア教授)の専用の僧房弁形成術用の手術器械セットを作ることでした。またほぼ同時期にカーポンティア先生の弟子のDr Couëtilのアイディアを実現させて作ったのが当時では世界初の内胸動脈採取専用の開胸器(IMA Retractor)でした。
これらの手術器具は約40年経過した今でも世界中の心臓外科医に愛用され続けています。
そしてこれらのスタンダードな手術器械に加え、2000年代に入ってからは低侵襲心臓外科手術(MICS)をサポートする手術器具の開発を中心に製造活動を続けております。
MICS用手術器械(OBADIAシリーズ)
Pr. Obadia Instruments Set
Pr. Jean-François OBADIA
Hôpital Louis Pradel, Lyon
主な器械
- Pr. Obadia Ⅱ 3D Retractor
心房鈎セット(フレキシブルブレード付) - 従来の心房鈎による展開に加え、フレキシブルブレードで側方を展開し、よりよい視野展開が可能となります。
使用方法についてはVIDEOをご覧ください。


- C-Ring Retractor 開創器
- 皮膚や骨に負担のかからないシリコン製のSoft Tissue Retractorです(再滅菌可)。
スーチャーリングと一体化し、3Dリトラクターと干渉しないよう設計されています(左図)。

- CHITWOOD 大動脈遮断鉗子
- 2x3 ドベーキージョー (65mm or 80mm)
26cm, 32cm, 36cm の3サイズあります。


- OBADIA V Instruments 持針器・鑷子・剪刀
- 全長25cm、30cm、36cm
先端形状、バリエーション豊富に取り揃えております。
詳細は下記のカタログをご覧になるか弊社担当者までお問合せください。


- NEW!!! Delacroix社製オリジナル ‘あたまでっかち’シリーズ
- シャフトは細くLow Profileに、先端は把持力やカッティングトルクを高めるために工夫をしました
- Knot Pusher Obadiaノットプッシャー、
Vノットプッシャー ‘おにぎり型’ - 先端のPeek樹脂の溝に軸糸をセットし、ノットを結紮点までスムーズに落とし込むことができます。シャフトの長さが調節できるタイプやハンドルがシリコンで滑りにくいタイプなどが多種あります。
- NEW!!!
Knot Pusher Obadiaノットプッシャー、
Vノットプッシャー ‘Vハンドルタイプ’ - ハンドルのラチェットで糸をロックできるようになりました(EASY LOCK機構)。
ノットの送り込み中に糸が抜けることがありません。
MICS用手術器械(YANシリーズ)
Prof. Tristan Yan Minimal Access Aortic Surgery Instruments Kit
Professor Tristan D. Yan
Royal Prince Alfred Hospital / Sydney Adventist Hospital
University of Sydney, Australia
主な器械


- YAN 小切開開胸器
- 非常にProfileが少なく、皮膚や骨に接触する面積が小さいながらも、しっかりと肋間や胸骨を広げることができます。

- ハンドリトラクター(マリアブル)
- マリアブルで角度を曲げることができ、またシャフトの長さの調節が可能です。右上肺静脈にベントを入れる時などアオルタの展開などに有用です。


- レザノ・ドベーキー鑷子 (21cm or 24cm)
- 先端はレザノ仕様で石灰化した弁組織や大動脈を把持し、手前側は通常のドベーキー鑷子として運針ができます。


- ヘビースタイルヤコブソン TC持針器
(23cm or 25cm 先端直 or 曲) - 主に2-0から4-0の針を把持するのに使用されます。
狭い術野での弁輪への糸掛けなどの際に従来のヘガール持針器などよりもコントロールがしやすいです。
ハンドル部は滑り止め加工された特殊ポリマー(SuperGrip®)で作られており、軽量で耐久性にも優れています。


- フィンガーノットプッシャー
- 狭いワーキングスペースに手結びでノットを送り込むさいに指のリーチがもう一関節分伸びる感覚です。
指に装着しても糸が滑らず把持できるように指の腹部分で直接糸を触れる設計になっています。
Tristan Yan Minimal Access Aortic Surgery Instruments Kit 紹介 VIDEO
MICS用手術器械(ADAMS僧帽弁用開胸器)
Less Invasive Mitral Valve Surgery




ADAMS Mitral Valve Retractor の特長
David Adams先生とDelacroix社が共同で開発した正中小切開用の僧帽弁手術用開胸器の一番の特徴は、Adams先生が言うところの僧帽弁の側方展開(lateral displacement)にあります。
従来の正中からのアプローチでは僧帽弁は深いところにあるため、下記のとおり正面に視野出しすることが困難です。さらにこれを正中小切開で行うことワーキングエリアもさらに狭まってしまいます(図1)。


ADAMS Retractorでは正中の小切開でも最大限のワーキングスペースと視野を確保できるような工夫が施されています。図2のように心房フックをかけた後に側方に展開します。
つまり斜めに位置していた僧帽弁を側方に展開することで、良好な視野を得ることができます。


鈎のサイズは正中切開用から小切開用まで3サイズあります。
フックは僧帽弁用と三尖弁用で豊富のサイズバリエーションをご用意しています。
詳しくはカタログをご覧ください。
MICS用手術器械(Prof. Bouchot Heart Valve Retractor = MitrOB)
MIDCAB & MICS CABG 手術器械


- MIDACCESS LITA 採取用開胸器械
- 自立式でラチェット機構を有します。ベッドサイドからのアームとレールで吊り上げるタイプと違い、手技の邪魔になりません。
大中小の3サイズの鈎で、第一肋間の根本から第6肋間位の間のLITAを採取することが可能です。

- 肋間小切開用開胸器械
- スタビライザーを装着できるマウントがついております。
(写真はOPHIDIAスタビライザー)

- MICS-CABG用持針器・鑷子・剪刀・神経鈎など
- 各種ございますのでお問い合わせください。
Delacroix Chevalierの開胸器やその他の手術器械
Delacroix Chevalier社はカーポンティア先生の僧帽弁手術用開胸器の開発以来、様々な開胸器やその他の手術器械の開発に力を入れてきました。代表的なものは以下のとおりです。他にも多種ございますのでご不明な点等ございましたら担当社員までご連絡ください。








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※一部国内で取り扱いのない商品もございます。ご了承ください。

